設立から1カ月以上も経ってしまったのですが、マレーシア法人を立ち上げたことをNews欄にてご報告させていただきました。
早速、たくさんのお祝いメッセージをいただき、本当にありがとうございます\(^▽^)/
〆切やら雑事やらに追われていて、公式発表が昨日になってしまったこと、お詫び申し上げますm(_ _)m
ていうかマヌケなことに、読者の方からご指摘いただくまで、アタマからすっかり抜け落ちてました!(汗)
当ブログのタイトルに“起業奮闘記”とうたっていながら、法人設立までに何とも多大な時間がかかってしまったのは、私自身があまりにもマレーシアモードだったことに尽きます。
もともとは思いついたらすぐに走り出して、考えるのは走りながら、というタイプなんですけど……
マレーシアに来てからは
「この国で自分に何ができるかな? 」
「残りの人生、ホントにしたいことはどんなことかな?」
「それらを実現するにはどうしたらいいかな?」
と自分自身に問う日々で、なかなか一歩を踏み出せず……
まあ、要は腹がくくれてなかったんでしょうね(苦笑)。
でも今、機は熟したのだと感じています。
のんびり地を耕すのは終わって、ようやく種まきの段階。
ただ、芽が出てそれを育てていくのはまだちょっと先の話。
実は今週、東京に出張していたんですけれど、古巣の恵比寿で久しぶりに気の置けない仲間たちとランチミーティングをしました。
さかのぼること5年ほど前——東京のなかでもオシャレとされていたけれど、暮らしている人同士、働いている人同士の交流が薄く、潜在的にはもっているアートやカルチャーといったもち味を、恵比寿という街がうまく発信できていなかった頃、自分たちサイズの気持ちのいい街を実現するためにクリエイター仲間が立ち上がり、ガーデンプレイスやら渋谷区やらを巻き込んで、ゼロからアートイベントなどをつくったのです。
ランチミーティングといっても、とってもカジュアル。
昼間からこっそり(?)生ビールをいただきつつ話したのは、「これから何をしよう」ということじゃなくて、「ひとまず役割は終えたから、いったん解散しよう」ということでした。
でも、不思議と淋しいとか、残念とか、そういう気持ちは全然なくて、どちらかというとすっきり晴れわたって、そしてこの場にいることがどこか誇らしい気持ち。
だって今ではまいた種が芽を出して、恵比寿のあちこちでどんどんどんどん勝手に、想像もしなかったほど大きく育っているから。
そして、かつて実現したいと思った、仲間とゆるく気持ちよくつながる暮らしやアートやカルチャーが身近にある豊かな暮らしが、確かにそこにあることが実感できるから。
それをつくったのはほかでもない、今でも恵比寿にかかわり、生きている人たち。
でも、たぶん種をまいたのは、私たち(笑)。
そのことが誇らしくて、今、それぞれに自分のフィールドで活躍しているメンバーたちがまぶしくて(今でもほとんどのメンバーは、恵比寿に深く関わっててます)。
このチームでよかったな、最高の仲間たちだなって。
またいつでも集まって、お酒を飲みながら、何かワクワクする新しい試み(たくらみ、ともいう)を相談できて、それをホントにかたちにできちゃう仲間たちだからこそ、あるのは「さよなら」じゃなくて「またいつかどこかでね!」という言葉。
震災後、大好きだった恵比寿を去る選択をしたのは、私にとっては不本意で残念なことだったけれど、それはもう過去のこと。
今はまた、マレーシアであれこれ種まきをしようと思っています。
もちろんここにはすばらしい先人たちがたくさんいらして、既存のコミュニティもたくさんあるので、そのお知恵を借りながら、でも自分たちサイズの心地よい暮らしを実現できたらなあと思っています。
東京時代とちがって、ペースがかなりマレーシアっぽいのが我ながらおかしかったりするのですが。
でもね、やりますよ! やらなくちゃ! って思ってます。
大好きな人たちとワクワク楽しく生きてる大人の姿を子どもたちに見せたいし、まだそのことを知らない大人にも伝えられたらなあって思うのです。
なんてたって、私の係は種をまく人だから。
まあ裏を返すと、スタートアップは得意だけど、継続とかアフターケアとかは苦手っていうことだったりするんですけれども……(;^_^A
でも、すべての役割を自分が負うのではなく、それぞれ得意な人にまかせたほうが効率がいいし、断然いい結果につながったりするってことで\(^▽^)/
何の種をまいているかは……まあ、お楽しみに。
どうかこれからも温かく見守っていただければと思います。
そして、私たちと一緒に種まきしたくなったら……出た芽を育てたくなったら……いつでもこの輪に加わっていただければ! と思うのです。
そういうのをうっとおしいとか、うさんくさいとか、何熱くなっちゃってんの、って思う人がいることは、恵比寿時代からよーく存じてます。
「新参者のくせに」的なことも散々言われましたしね(苦笑)
でも、それでも種をまきつづける私たちを最初は遠巻きで見ていた人たちが、その後どうしたかっていうと……今は、意外と一緒に育てるほうにまわってたりするんですよ!(笑)
しかも、誰より熱心にね!
恵比寿のコミュニティもひとつじゃありません。
古くからあって年配の街の実力者が集まっているコミュニティ、アーティストやクリエイターのコミュニティ、飲食店でのコミュニティ……ホントにいろいろあります。
会社だって、学校だって、ひとつのコミュニティです。
成り立ちも所属する人も全然違う無数のコミュニティが同居している恵比寿は今、互いを認め、ときに協力しあって、とってもステキな化学変化が生まれる街になってます。
そういうきっかけをここマレーシアでもつくれたら……まあ、“種まきがかり”としては上出来なのではないかなーと思ったりするわけであります。
ランチミーティングをしたのは、私たちの仲間のひとりであるコミュニケーションアーティストときたまさんのお店「写真集食堂めぐたま」さん。
手の込んだやさしい味のランチ1000円とランチビール500円、大変おいしくいただきました!
今度はお酒を片手に、4500册もある写真集をゆっくり楽しみたいなー♪