毎年増えるムスリム観光客へのおもてなしのためや、2020年の東京オリンピックを見据えて、日本ではハラルについて徐々に認知されてきています。
マレーシアでは人口の6割がイスラム教で、スーパー等で売っている商品も、ハラル商品があたりまえ。
豚肉製品は、区切られたノンハラルコーナーにひっそりあります。
ですが日本食にはお酒や豚肉も使用するので、ジョホールバルにある和食レストランはほぼノンハラル。
親日家はとても多いのですが、これではムスリムは食べられません。
もっとマレーシア人に日本の味の素晴らしさを知ってもらいたいなと思っている毎日。
どうしたらムスリムに受け入れられる日本の商品や味が作れるか、日々マーケティングのお手伝いをしています。
そんな中、日本ブランドのハラルマーク付きインスタントラーメンを発見。
JUSCOのインスタントラーメン売り場に、日清ブランドの日本のラーメンが!
シンガポールの工場で作って、ハラル認証を取得した商品のようです。
醤油ラーメン、味噌ラーメンがハラルというのはわかります。
ポークエキスをハラルのチキンエキスに変更すれば、味はそう変わらないと想像できます。
ですがここで思いがけないのは「九州ラーメン」。
豚を使わない九州ラーメンって???
九州ラーメンっていったらどう考えてもイメージは豚骨ですよね?
さっそく買ってチェックチェック。
原材料を見ると、ミルクパウダーで白濁させているようです。
香油もついていますよ。
調理して食べてみました。
豚骨のコクというのは弱いかもしれないけど、充分おいしいインスタントラーメンです。
これはイケる!
後日、ムスリムのマレーシア人20人に試食してもらいました。
下は10歳の男の子から、上は84歳のおばあさん。
驚くことに、これだけ日本食が世界に認知されてきている中で、これまで日本のラーメンを食べたことがある人は1人だけでした。
ムスリムにとって、日本のラーメンは食べてみたいけど食べることのできないもの。
ハラルのラーメンがたくさん出回ったら、世界の多くの人にもっと日本食を知ってもらうことができます。
ハラル鶏チャーシューと味玉も作り、ネギとフライドオニオンをトッピング。
本来「かえし」に使用するお酒は使用せず、みりんはりんごジュースで代用しました。
おいしく食べてもらえるだろうか、、、、。
結果、全員から、とてもおいしいと絶賛されました!
生卵を食べる文化がないので、半熟の味玉もはじめての味。
気にいってくれました。
マレーシア人は甘辛い味が大好きなので、辛さがあったらもっとよいという意見が多数。
辛味調味料を添えたら、日本のラーメン、イケますね!
さてと。ハラルラーメン屋さん開店しようかな?