夏休みです。
ジョホールバルで楽しむのもいいけど、ずっとアジアの雰囲気に溶け込んでいると、「洗練されたヨーロッパの空気にも定期的に触れないといけないのでは?」と思うこの頃。
そして、全10泊のヨーロッパ旅行、うち7泊の地中海クルーズ旅行に行って来ました。
高級と思いつつ、これを読んだらクルーズの旅でも意外とお手軽ということがわかりますよ。
費用と船の中身を公開しまーす。
船旅推奨委員(自称)の私。
5年前に初めてクルーズ旅行に参加したときから、その素晴らしさにはまり、妊娠中も、子供が1歳の時も、6年連続クルーズ旅行をしています。
このうち4回は地中海クルーズ。
イタリアやフランスなどのヨーロッパの国々と、トルコやチュニジアなどのオリエンタルな香りのする国々の魅力にどっぷりはまっています。
今回選んだ船は、プリンセスクルーズというアメリカの船会社の「エメラルドプリンセス」。
大きさは11万トン。乗客が3000人、乗務員が1000人くらい乗れる大型豪華客船です。
航路は、イタリアのローマ近くのチベタベッキオ港からスタートし、パレルモ、サレルノ(アマルフィ)、リヴォルノ、ジェノヴァ、カンヌ(フランス)、バルセロナ(スペイン)で下船するもの。
ジョホールバルからタクシーでシンガポールに行き、シンガポールからカタールのドーハトランジットでローマへ。
ローマで2泊して子供博物館などをふらりとした後、チベタベッキオ港からクルーズスタート。
船内には、レストランやバーがいくつもあり、プールはもちろんのこと、スパやカジノ、劇場などがあります。
部屋だけでなく船全体のいろいろな施設ででゆったりと過ごせるのが魅力。
また、飛行場が近くにない、小さな港町に立ち寄るのも船旅の魅力の一つです。
パレルモやリヴォルノでは
街中をただぶらぶら散策したり、
ジェラートを食べたり、
教会に入ったり、
市場で味見したり。
サレルノからクネクネ道をバスで1時間ほどの場所、アマルフィは、その美しすぎる風景にため息。
ジェノヴァではヨーロッパ最大級の水族館へ。
カンヌは大型客船が入港するスペースがないからか、小さなタグボートに乗り換えて下船。
小さな街だけどありとあらゆるブランドショップがあり、お買い物したくなる街。
こういうなんでもない時間の過ごし方が心地よいこの頃です。
船での食事は、夕食はフルコースのメニューから、食べたいものを好きなだけ注文。
日替わりで内容も変化。
美食の夜が続きます。
ワインなどはグラスでも注文できますが、ボトルキープもできるのでお手軽。
ビュッフェスタイルのレストランを併設している場合もあります。
朝食やランチもビュッフェとアラカルト両方ある船が普通。
朝日を浴びながら、海の上での朝ごはん。気持ち良いです。
だいたい食べ過ぎて太りますが、フィットネスセンターやジョギングコースも船にありますよ。
夫婦だけのロマンチックな旅はもちろん素敵ですが、子連れや年老いた方と一緒でも十分に楽しめるクルーズの旅。
なんとなく憧れていても、さぞ高級だろうと思って老後の楽しみにしている人が多いのではないでしょうか。
それがそれが。
アメリカやヨーロッパの船は、意外とリーズナブルなものがたくさんあるんです。
船代でかかった費用は
489米ドル 別途港湾税、チップ等。
合計で大人1人あたり8万円ほど。
子供は、港湾税やチップは大人と同額ですが、船代は安いので、合計5万円ほどでしょうか。
イタリアの船会社だと、18歳未満で大人と同室の場合、子供料金無料というのもよくあります。
船代の金額に含まれているのは、
7泊分の船の宿泊料
港から港への海上移動費
すべての食事代(お酒代は別途)
ルームサービスも無料か1回3ドル
毎晩のショー
複数のバーでの生演奏
アフタヌーンティーやおやつの時間
映画やセミナーやオークションの催し。
プールやスポーツ、ダンス
要するに、船で過ごすのに必要な、お酒以外のすべてが料金に含まれています。
ヨーロッパで7泊したら、ホテル代と移動費と食事代で、確実に1人8万円は超えるのではないでしょうか。
そう考えると、船ってお得じゃないですか!
船の料金は変動制なので、6ヶ月以上前の予約だと早割があったり、乗客が少ない便だとどんどん値下がりしたりします。
スケジュールに余裕がある場合はそういう掘り出し物の旅を予約するとすごくお得です。
この最安値は、窓なしのお部屋の料金です。
私たちは、船での部屋は寝るだけだと思っているので、窓なしで十分。
窓ありとか、バルコニー付とか、スイートルームとか、お部屋のグレードがあがるにつれて、船代も上がります。
その他の客室以外のスペースや食事内容については、すべて一緒です。
お部屋でゆっくりと過ごしたいのか、予算重視でいくのか、目的と好みに応じて使い分けるとよいかと思います。
毎日のスケジュールとしては、だいたいは、朝に港に着き、夕方出港。
この昼の間、寄港地で好きなように観光してもよいし、船内でのんびりするのもよいし、船主催のオプショナルツアーも別途追加料金で申し込みます。
欧米人は、観光せずに船で日光浴をしている方もたくさんいらっしゃいます。
海上からの夕陽や朝日も格別ですよ。
船旅はいわば、動くエンターテイメントホテル。
寝ている間に次の場所に連れて行ってくれます。
夜遊びをしたければ、何軒もバーをはしごできます。
子供は託児所のようなキッズルームがあったり、中学生以上だと、ティーンディスコがあったり。
それぞれが好きなことをできる空間。
私が船旅の素晴らしさを知ってから、思うようになったこと。
それは、子供が小学生以上なら、短期留学でどこかの国に行くのもよいですが、船旅は、好奇心を満たしながら学べる、最も魅力的な社会学習の場なのではないかということ。
寄港地について歴史や地理を調べては体験することの繰り返し。
さまざまな国籍の乗客がいるので、英語や他の言語に出会える。
フォーマルデーがあるので、きちんとした場できちんとした食事のスタイルを体験。
楽しく自然に社会を学べるいろいろな要素が凝縮しているんです。
「いつの日か」なんてもったいない。思い立った時が行動の時。
素晴らしい船の旅をぜひ体験してください!
次回は、下船したスペイン・バルセロナで魅惑された素敵な市場の様子をお届けします。