マレーシアで6年ほど自動車に乗ってきたごまたろうです。
日本でも大きな事故なく、30年近く乗ってました。
東京という都市部、徳島という田舎の両方の運転も経験してきました。
そんな僕からみた、日本とマレーシアの自動車運転時の常識の違いを紹介します。
マレーシアは10万人あたりの交通事故で亡くなる人が23.6人。(2016年)
対して日本が2.79人。(2018年)
まあ、マレーシアは日本の8倍危険! といっていいでしょう。こえー。
大きな違いをひとことでいうと、
日本が「交通ルールを元に走る」のに対し、
マレーシアでは「人が雑踏を行き交うように走る」です。
ここの違いを念頭に置けば、かなりのトラブルを避けられるとおもいます。
日本ではみなさん、自動車という「走る凶器を操縦する」意識なので、
キチンとルールを守って運転してますよね。
だから信号、車線、制限速度は守るし、ウインカーは使います。
ルール絶対主義(守んないヤツは許さん)、とでもいいましょうか。
おかげで事故は少ないですね。
マレーシアの人は、自動車は「人にクルマがくっついた」体の延長という意識です。
で、お互いにぶつかるくらい車間距離は近くても、譲り合いながら走ってるんです。
混んでる鉄道駅の構内を、たくさんの人がザーッと早足で歩いているような感じで。
実利優先(通れればいいだろ)・相対主義(お互い様)、という感じでしょうか。
事故は多いやり方なのですが。。。
だから、ぶつかりさえしなければ、信号や車線は重要ではないわけです。
そもそも信号や車線は整備されてないことも多いので。
速度も、急ぐ人は先に行けば? なわけです。駅でダッシュしてる人のように。
駅を歩いてて向きを変えるとき、いちいち手信号で「左いきまーす」とかしないですよね?
満員電車並みに混んだときだけ「失礼、左へいきます」って声に出すくらいで。
だから、ウインカーはここぞというとき使うだけなわけです。
つまり、他車の進路変更、曲がる、止まるは「周り見て推測しろ」ということなのです!
日本の人は、他の自動車、信号、車線を見て運転しますが、
マレーシアの人は、他の自動車以外はあまり気にしてるように見えません。
(もちろん一部、自動車すら見ない人もいます。お前がよけろ、的な。)
大多数は、他の自動車の「位置」だけはよーく見てるので、
合流を繰り返す運転でもスムーズなことが多いです。
運転手同士で目が合うことも多いです。別にケンカするでもなく。
そして、日本のように「優先道路は常に止まらず走れる」という考えも薄いです。
先に交差点・合流点に着いた順に、譲り合うのが暗黙のルール。
日本だったら大混乱だなーっていう信号機の故障のときでも、
クラクションも鳴らさず、交互に通過してます。一方向がずーっと通り続けるとかないです。
これ、自動車じゃなく「駅で歩いてたら」に置き換えたら自然に感じるとおもうんです。
以上の違いを分かった上で、ご自身は信号、車線、制限速度を
「調和を乱さない範囲で」守り、日本と大体同じ使い方でウインカーを出してください!
この辺りをふまえ、細かいテクニックを次回に。